NICE’N’EASY
Jiggs Whigham and Carl Fontana
Recorded May 8-9, 1997 TROPPEN NOTE PUBLISHING,INC.
CD-1701
2トロンボーンによるクインテット。CDの解説が充実しており、譜面まで掲載して解説しています。ただし、ここで採譜されたFONTANAのフレーズは確かに正しいのかもしれないのですが、現実的ではなく異論があります。これについては各曲の解説に書いてみます。このCDの中でのベストは5曲めの「IF
I ONLY HAD A BRAIN」です。
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97050809 | THE TOUCH OF YOUR LIPS テーマはEb、JigsのsoloはF、FONTANAのsoloはG.....と、キーが変わります。 |
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97050808 | SWEET LORRAINE テーマはJigsがリードをとってFONTANAが裏の合いの手を埋めています。サビ部分まではアカペラでduo吹き。soloはJigsからです。なかなか渋い良い音で好感がもてます。FONTANAのsoloは中音域が多くHiはAまでです。得意なフレーズがいっぱい出てきます。pianoの後は二人のインタープレイが半コーラスあってサビでテーマメロディ、そのあとまたインタープレイ的に進めて終わりとなります。 |
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97050807 | TAKE THE COLTRANE この曲も二人でスタート。rhythmナシです。FONTANAがはじめにsoloをとります。Fのブルースですから期待できます。1コーラス目から3コーラスあたりまではリズムセクションは控えめ。つまりFONTANAの1人吹きに近いパターンです。4コーラス目からは4beat刻みとなります。次のJigsはmuteでのsoloです。そうそう。そういえばFONTANAはmuteを使いませんねえ。聴いたことありません。やはりFONTANAの奏法ではmuteは適さないのでしょう。あえて使いたいと思ってないんでしょうね。いや。ひょっとするとmuteはラスベガスの仕事場にしかなく、実は自分では持っていない....とか。次はpiano。このpianoはJigsの世代なんでしょう。マッコイ・タイナーとかチック・コリア系で、ちょっとFONTANAフレーズとはマッチしません。これはFONTANAを中心にした意見なので一般的に言うとFONTANAだけがほかのメンバーと違ってるという事になります。basssoloのあと二人のインタープレイそして1コーラス単位でのbarsとなります。Jigsの音がでかくなってきました。drumに刺激されていつもの音量になったのでしょうか。 |
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97050806 | HERE’S THAT RAINY DAY この曲はJigsフューチャー。FONTANAはでてきませーん。 |
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97050805 | IF I ONLY HAD A BRAIN さあ。このCDでベストの曲です。特に言うことありません。1997年カンサス大学で演奏してそのあたりから気に入ったとかなんとかCDの解説に書いてありましたが、わたしも気に入ってます。「The Carl Fontana Quartet “LIVE at CAPOZZOLI’S”」でもやってますね。うん。とてもきにいってます。solotranscあり。 |
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97050804 | NICE ‘N’ EASY 1コーラス36小節です。Jigsはちょっとひねった曲がすきですね。FONTANAは裏の合いの手吹き。いいタイミングで感心します。 |
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97050803 | IT COULD HAPPEN TO YOU Jigsミュートでのテーマ。Jigsのsolo,FONTANA2コーラス、piano,drumsとのexchange8を2コーラスしておわりテーマ。FONTANAはメロディーの裏合いの手を吹いている。2-5-3-6でリピートして、最後の音はHi-f#とA。 |
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97050802 | INCIDENT Jigsのオリジナル。A-A'-B-A''形式だが9-8-11-10小節で構成されているとのことがCD解説に書いてあります。ふふーん。凝りましたね。ソドファーーーって、ゆっくり始まりますがこういったウタモノではない曲ではどういうフレーズ作りをするのか気になります。このての演奏としてはDonSicklerのCDがありますがけっこうイケてます。期待通りこの曲もステキに流れてます。 |
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97050801 | CAPE CLIP SO これもJigsのオリジナル。カリプソ。の曲もノーリズムで二人だけでスタート。Jigsはこういうのが好きなんですかねえ。ふつうにカウントしてみんなで始めるっていうパターンは当たり前すぎて嫌ってるんでしょうか。けっこう凝ったアレンジ好きそうですし。Jigsに続いてFONTANAがsoloをとりますがあまりよくないみたいです。大きな音で破れてます。こういう情熱的なノリの曲はあまりFONTANAには向いていないと思います。 |