The Carl Fontana - Arno Marsh Quintet
   Recorded August 2-3, 1997     WPCD51

 FONTANAにはtsとの2hornによるQUINTET録音が比較的多く見られます。有名な”GREAT FONTANA”もアル・コーンとのQUINTETです。
今回登場のArnoMarshというts奏者は知りませんでしたがサウンド的にはアルコーンに似ているように感じます。
フォンタナは案外こういった太めの音のtsが好きなんでしょうか?スコットハミルトン流のサウンドのほうが合いそうですがねえ。
このCDも気楽にLive演奏をしているように感じられます。この楽な姿勢が好きです。
 
   

Number  Title   
97080207 MILESTONES
普通にMILESTONESをやってます。tsにつづき、FONTANAが登場。マイクのレベルが少々低いが、途中から聞こえるようになってきます。それ程outしないフレーズでのmode演奏として参考になりました。1stコーラス5小節目、6小節目にフォンタナ得意にフレーズが出てきます。(fig1)この5小節目のフレーズは2ndコーラス5、11小節、3rdコーラス6、5thコーラス10小節目に、また6小節めのフレーズは2ndコーラス6,30小節、3rdコーラス8小節めに出てきます。 このテンポでは16分音符フレーズは厳しいし、3連符フレーズのswingでもないですからここはおのずと8分フレーズで裏が(X)音となった連続フレーズとなります。一息で7小節ぐらい吹いています。piano、bassのsoloの後、Arno,FOTANAが交互にdrumsと8barsチェンジを経てテーマ。(solotranscriptionあり。)
 
97080206 JITTERBUG WALTZ
テーマはtsの裏合いの手。tssolo-pianoそしてFONTANAへ。全体的に軽い吹き方で一拍めにアクセントがつく確立大。音域も中音。めだったHi、Lowはない。ひとつのフレーズもそれほど長くないみたいです。3拍子は珍しいので勉強になりました。basssoloのあと、tsとFONTANAで8bars exchange。最後の回に速い16分音符フレーズが少々聴けた。
 
97080205 WILLOW WEEP FOR ME
tsのみ。この曲はFONTANA出演せず。
 
97080204 DISC JOCKEY JUMP
なんとなくPERDIDOに似た曲です。(bridgeの進行はちがうが..)テーマはユニゾンで正しく吹いています。さすがごまかしたりしてません。4小節目と12小節目に出てくるバッ、バーのフレーズは40年代の古さが感じられます。バブスゴンザレスが歌っていそうな。さてsoloのほうはtsの次に登場。典型的Bb曲の奏法、フレーズでした。オーソドックスなFONTANAです。piano-bassにつづきts-dr-tb-dr....の4bars exchangeがありテーマに戻る。
 
97080203 I CAN'T GET STARTED
テーマはtsだけです。FONTANAは何処かに行っていない。しかしtssoloの次に登場します。これは最高の出来です。5つ★のバラード。サビからうっすらと倍テンになるがフレーズは無理に倍にならず美しく流れています。フレーズは常にレイドバックぎみ。しかし要所要所でしっかりジャストなタイミング。ううん。すばらしい。このノリは良いですね。pianoのあと、フェイクぎみ倍テンのテーマ。ここでは合いの手少々あり。
 
97080202 PERDIDO
テーマの32小節目にペダルのBbでバッ、バッ、バッ、っと一発もはずさずに吹いてます。さすがだ。あたりまえか。FONTANAのsoloはts-pianoの次。pianoの次という場面だと静かにスローペース。あまり力まない短めのフレーズになるような気がします。2コーラスぐらいはこのペースです。この雰囲気もよいです。3コーラス目以降はバリバリと普通のFONTANAフレーズ連発状態になります。basssoloのあとにs-dr-FONTANA-dr....の8bars exchangeあり。
 
 
97080201 APPLE HONEY
速いBb循環もの。ts-piano-FONTANAとなる。速い曲なので8分フレーズ中心。2コーラス目の最後に1拍半フレーズ。3コーラス吹きまくる。これはタフですね。drsoloのあと、ts-tbの8barsを2コーラス。テーマはユニゾン。(solotranscriptionあり。)
 

Bb
 


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