The Carl Fontana Quartet “LIVE at CAPOZZOLI’S” (WPCD72)

 Recorded February 7-8, 1998

 このCDはインターネットのCD販売でも発見出来るFONTANAのCDです。
当然日本版はありません。さて、内容ですがもちろん★★★★★です。FONTANAさんは1928年生まれですから 70歳。すごいものです。 録音は2日間あるので他の曲も演奏したのだろうがこのCDに収められている曲はほとんどのKEYはFとBbで、 しかもウタモノのコード進行です。気楽にLive演奏をしているように感じられます。この楽な姿勢が好きです。

 

Number  Title 
1998020706 BEAUTIFUL FRIENDSHIP
この曲はFontanaファンであればご承知のコンコードlive=HANAFONTANABANDに入っている有名曲。とはいえ、フォンタナが演奏しているこの2アルバムでしか聴いたことはないが。コンコードの演奏と比較するとリズムセクションがモダンになっているので軽快である。コンコード版はジェイク・ハナが原因?なのかどうかはしりませんが、1940年代で若干デキシー色の感じられるリズムでしたから。
テーマからフォンタナ3コーラス、piano、bass、そしてdrumsとの8バースで2コーラスへと続く。最後は2-5-3-6の循環コード繰り返しになる。ここはなかなかよい。
 最高音はCまでとなっており、コンコードliveの演奏のようなハイノートはなし。16分音符フレーズはソロの2コーラス目に2小節弱、最後の循環部分で3小節といったところ。
1998020705 AS TIME GOES BY
  軽いサンバ。いやボサノバか。テーマからフォンタナ2コーラス、piano、bass、そしてdrumsとの8バースで2コーラスへと続く。1曲目と同じパターンだ。
終わりはイントロと同じBbとAb7の繰り返しとなり、流れるように得意なフレーズが登場してくる。CDの解説によるとこの録音はリハーサルなしで行ったとのことです。可変長の繰り返しから顔を見合わせて終わるこの手法はなかなか無難だと思います。
1998020704 LOOK FOR THE SILVER LINING
  比較的ゆったりした4ビート。音域も比較的低い。KeyFの1-6-2-5循環。
これはこれでリラックスして聴けてよいよい。 piano-bass--そしてトレード8で2コーラス。2-5-3-6での繰り返し。
1998020703 IF I ONLY HAD A BRAIN
  1997のNICE'N'EASYにも登場するこの曲は最近のお気に入りなのでしょう。piano-bass-8barsで1chorus。そしてテーマ
1998020702 GIGI
 バラードです。FONTANAに限ったことではありませんが、バラードはフレーズによって一拍の長さが均等割りできないところが多発し、コピーするのが大変です。この曲もいまだコピー完了出来ません。
 演奏のほうはといえば、Liveであるためスタジオ録音のときのようにタンギングの細かな音までは聞き取れませんが、充分小さい音で安定した息の吹込みが感じられ感動してしまいます。
1998020701 THE FLINTSTONES (THEME) 
 この速さでいつsoloが始まるのかとかたずをのんで待つことしばし。最後のDrumsとのバースにて登場となります。 年齢もいっていることだし、このぐらいの登場スペースで無難なのだと納得。 しかし、逆にいえば突然8バースで吹き始めてこのテンポに乗れるのは恐ろ しい。やはりグレートなのです。
 


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